PCoIP Ultra
Standard Agent for Linuxでは、PCoIP Ultraのサポートが提供されています。PCoIP Ultraは、ビット単位で正確な色精度による真のロスレスのサポートと、最高のフレーム レートによるコンテンツの細部の保持に最適化されています。
PCoIP Ultraプロトコル拡張は、高解像度コンテンツを使用するリモート ワークステーション ユーザーに、より高速でインタラクティブな体験を提供することで、業界で認められた当社の高いパフォーマンスを、未来のリモート コンピューティングの分野でも実現する役割を果たします。
クライアント マシンとエージェント マシンの両方がCPU-OffloadとGPU-Offloadをサポートする場合、Graphics AgentマシンにおいてPCoIP Ultraは初期設定で「Auto-Offload」で動作するようになりました。また、YUVクロマ サブサンプリングは初期設定で4:2:0になります。これにより、帯域幅を効率的に使用しながら、最高のグラフィックス フレーム レートおよび最適化されたモーション コンテンツを実現できます。
注:PCoIP Ultraの初期設定値
ほとんどのユーザーは、PCoIP Ultraの初期設定値で最も良い結果が得られます。次のセクションの推奨されるユース ケースを入念に確認してから、PCoIP Ultraの値を変更するかどうかを決めてください。
各ユース ケースでのPCoIP Ultraの技術的要件およびトラブルシューティング手順について詳しくは、「KB 2109:PCoIP Ultra Troubleshooting」を参照してください。
PCoIP Ultraを有効にした方がよい場合
PCoIP Ultraは、マルチコアCPUで、AVX2命令セットを利用した効率的なスケーリングを可能にします。CPUに最適化された4K UHDの配信、高フレーム レートのビデオ再生、およびロスレス構築の色精度を必要とするユーザーに適しています。
その他すべての場合には、PCoIP Ultraは無効のままにしておくことをお勧めします。
要件
PCoIP Ultraを利用するには、以下が必要です。
- Anyware Agent(サポートされる任意のバージョン)
Anyware Software Client(サポートされる任意のバージョン)
Anyware Tera2 Zero Clientはサポートされません
PCoIP Ultraは、Anyware Software ClientおよびTrusted Zero Clientでサポートされています。Anyware Tera2 Zero ClientではPCoIP Ultraを使用できません。
- エージェントおよびクライアントの両方のマシンのCPUが、AVX2命令セットをサポートする必要があります。
PCoIP Ultraを有効にする
PCoIP Ultraの機能を有効にするには、pcoip-agent.conf ファイルを編集し、pcoip.ultra
構成設定を必要に応じて設定します。
- 1は、PCoIP Ultra CPU-Offloadをオンにします。CPU-Offloadには、リモート ホストとクライアントの両方で、AVX2命令セットをサポートするCPUが必要です。Anyware Zero Clientはサポートされません。CPU-Offloadは、4K UHD解像度で30 fps(またはそれ以上)のビデオ再生が必要で、最高の画像品質および色精度が要求される場合に推奨されます。
PCoIP Ultraの設定はすべて、次のPCoIPセッションから有効になります。Anyware Software Clientの構成は不要です。
PCoIP Ultraをオフにする
PCoIP Ultraを無効にするには、pcoip.ultra
を0に設定します。
構成値を設定する
Anyware Agentの構成値を設定する方法がわからない場合は、「Standard Agent for Linuxを構成する」を参照してください。