概要

Anyware Standard Agent for Linux 24.07

このガイドは、HP Anywareの一部としてStandard Agent for Linuxを展開しようとしている管理者を対象としています。ファイアウォールの規則の設定など、Linuxの規約やネットワークの概念に関する十分な知識があることを前提としています。

Agentのバージョン番号を確認する

Agentのバージョン番号を確認する

Ubuntuでエージェントのバージョン番号を確認するには、以下のコマンドを実行します。

dpkg -l "pcoip*"

RHELまたはRocky Linuxでエージェントのバージョン番号を確認するには、以下のコマンドを実行します。

rpm -qai "pcoip*"

コンソールには、登録済みのすべてのコンポーネントおよびそのバージョン番号(存在する場合)のテーブルが表示されます。

サポート ファイルを作成する

テクニカル サポート ファイルを作成する

問題のトラブルシューティングおよび診断のために、システムのサポート ファイルの作成をお願いすることがあります。サポート ファイルは、問題の診断に役立つAnyware Standard Agent for Linuxのログおよびその他の診断データを記録したアーカイブです。

サポート ファイルを作成するには、スーパー ユーザーで次のコマンドを入力します。

sudo pcoip-support-bundler

サポート ファイルは、/tmp ディレクトリに作成されて保存されます。生成されたファイルのフル システム パスを含むメッセージが表示されます。

サポート窓口へのお問い合わせ

サポート窓口へのお問い合わせ

Standard Agent for Linuxのインストール、構成、または実行中に何らかの問題が発生した場合、サポート チケットを作成できます。

チケットを作成する前に、以下の情報を準備してください。

コミュニティ フォーラム

PCoIPコミュニティ フォーラムでは、他のITプロフェッショナルから問題の解決方法を学んだり、一般的な質問への回答を見つけたり、さまざまなトピックに関するグループ ディスカッションに参加したり、PCoIPテクニカル サポート サービス チームにアクセスしたりできます。このフォーラムにはHPスタッフが深く関わっています。

システム要件

システム要件

Standard Agent for Linuxは、次のシステム機能に依存します。

サポートされるインスタンスの種類

VMware ESXi(6.0以降)KVMAWS EC2Microsoft AzureGoogle Cloud Platform
VMwareハードウェア バージョン11QEMU/KVMインスタンス要件を満たす
任意のインスタンスの種類
インスタンス要件を満たす
任意のインスタンスの種類
インスタンス要件を満たす
任意のインスタンスの種類

ホスト インスタンスの要件

RHEL/CentOS 7のサポート終了

このリリースの新機能

Standard Agent for Linuxバージョン24.07のリリースでは、以下がサポートされています。

RHEL/Rocky 9をサポート

Anyware Linux Agentは、RedHat Enterprise Linux(RHEL) 9およびRocky Linux 9にインストールできるようになりました。

Wacom Movink 13をサポート

Standard Agent for Linuxバージョン24.07では、Wacom Movink 13タブレットがサポートされるようになりました。詳しくは、「ワコム サポート」を参照してください。

RHEL/CentOS 7のサポート終了

CentOS 7およびRHEL 7は、HP Anywareではサポートされなくなりました。

ワコム タブレット

Standard Agent for Linuxは、ワコム タブレットを2つの構成でサポートします。ブリッジ構成では、周辺機器のデータはデスクトップに送信されて処理され、ローカル終端構成では、周辺機器のデータはAnyware Clientでローカルに処理されます。

ローカル終端ワコム タブレット

ローカル終端タブレットでは、応答性が大幅に向上し、よりレイテンシが大きい(25 ms以上など)ネットワークにも対応できます。

最善の体験を得るため、また最も包括的なデバイスのサポートを得るため、Anyware Agent、Anyware Software Client、およびAnyware Zero Clientファームウェアは最新のものを使用してください。個々のワコム デバイスのサポートが追加された時期を知るには、クライアントのリリース ノートを参照してください。

注意:Ubuntuクラウド ホストでワコムのローカル終端を使用する

USBの概要

Standard Agent for Linuxは、Anyware Clientに接続されたUSBデバイスおよび特定のワコム タブレットをサポートします。

USBブリッジングを明示的にインストールする必要があります

Standard Agent for Linuxをインストールする際に、必要なUSB依存関係を自分でインストールすることにより、USBブリッジングのサポートを明示的に有効にする必要があります。必要なコマンドについては、UbuntuおよびRHELまたはRocky Linux向けのインストール手順を参照してください。必要なUSB依存関係がインストールされていない場合、Standard Agent for LinuxはUSBデバイスのブリッジングをサポートできません。

この要件は、キーボードおよび、マウスまたはその他のポインター デバイスのサポートには影響しません。ワコム タブレットのサポートには影響しません。

Tangentパネル

Tangentパネルのサポート

WindowsまたはLinux Software ClientからWindowsまたはLinuxエージェントに接続する場合(両方とも23.04以降)、次のTangentパネルがサポートされます。

  • Tangent Ripple
  • Tangent Wave
  • Tangent Element BT
  • Tangent Element MF
  • Tangent Element KB
  • Tangent Element TK
  • Tangent Arc(ナビゲーション)
  • Tangent Arc(グレーディング)
  • Tangent Arc(機能)

macOS Graphics Agent、macOS Software Client、およびTrusted Zero Clientでは、Tangentパネルはサポートされません。