ワコム タブレットのサポート
Software Client for Windowsは、ワコム タブレットを2つの構成でサポートします。ブリッジ構成では、周辺機器のデータはデスクトップに送信されて処理され、ローカル終端構成では、周辺機器のデータはSoftware Clientでローカルに処理されます。
ローカル終端ワコム タブレット
ローカル終端のワコム タブレットは、ブリッジよりもはるかに応答性が高く、高レイテンシの接続に対する許容度も大きくなります。
サポートされているデバイスでは、ローカル終端が自動的に使用されます。ブリッジ モードを使用したい場合、たとえば、タッチ機能のようなローカル終端がサポートしていない、タブレットの高度な機能を使用する必要がある場合は、デバイスをローカル終端のブラック リストに入れることでこの動作をオーバーライドできます。
ローカル終端には、サポート対象のAnyware Agent(任意の種類)およびサポート対象のSoftware Client for Windowsが必要です。
PCoIP Clientのローカル終端のワコム タブレットおよびSoftware Client for Windowsのサポート
Anyware Agent(Windows) |
Anyware Agent(Linux) |
Anyware Graphics Agent for macOS |
Remote Workstation Card |
|
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Intuos Pro Small PTH-460 |
✔ | ✔ | — | — |
Intuos Pro Medium PTH-660 |
✔ | ✔ | ✔ | — |
Intuos Pro Large PTH-860 |
✔ | ✔ | ✔ | — |
Movink 13 DTH-135 |
✔ | ✔ |
✔ | — |
Cintiq Pro 16 DTH-167 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 22 DTK-2260 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 22HD DTK-2200 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 22HDT - Pen & Touch DTH-2200 |
— | — | — | — |
Cintiq Pro 24 DTK-2420 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq Pro 24 - Pen & Touch DTH-2420 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq Pro 27 DTH-271 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 32 Pro - Pen & Touch DTH-3220 |
✔ | ✔ | — | — |
ブリッジ ワコム タブレット
ブリッジ ワコム タブレットは、低レイテンシ環境でのみ使用してください。高レイテンシ(25 ms超)のネットワーク環境でブリッジされるタブレットは、動作が遅くなり、デジタル制作に使用することは難しいため、推奨されません。
ローカル終端を利用できない場合にのみ、ワコム タブレットの接続時に、ブリッジ モードが使用されます。この動作をオーバーライドし、Software Client for Windowsがブリッジ モードを使用するように設定するには、ローカル終端のブラック リストにデバイスを追加します。
注:Graphics Agent for macOSは、ブリッジ ワコム タブレットをサポートしていません。
Graphics Agent for macOSでは、ワコム デバイスのローカル終端のみがサポートされます。
以下のワコム タブレット モデルはテスト済みであり、Software Client for Windowsでサポートされます。
PCoIP Clientのブリッジ ワコム タブレットおよびSoftware Client for Windowsのサポート
Anyware Agent(Windows) |
Anyware Agent(Linux) |
Anyware Graphics Agent for macOS |
Remote Workstation Card |
|
---|---|---|---|---|
Intuos Pro Small PTH-460 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Intuos Pro Medium PTH-660 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Intuos Pro Large PTH-860 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Movink 13 DTH-135 |
✔ |
✔ |
— | — |
Cintiq Pro 16 DTH-167 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 22 DTK-2260 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Cintiq 22HD DTK-2200 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Cintiq 22HDT - Pen & Touch DTH-2200 |
✔ | ✔ Ubuntuのみ |
— | ✔ |
Cintiq Pro 24 DTK-2420 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Cintiq Pro 24 - Pen & Touch DTH-2420 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Cintiq Pro 27 DTH-271 |
✔ | ✔ | — | — |
Cintiq 32 Pro - Pen & Touch DTH-3220 |
✔ | ✔ | — | ✔ |
Cintiq Pro 32タブレットを接続する
Wacom Cintiq Pro 32は、3つの個別のデバイスとしてUSBメニューに表示されます。このタブレットを使用するには、以下のUSBデバイスを接続してください。
- ExpressKey Remote
- Cintiq Pro 32 Touch
- Wacom Cintiq Pro 32
タブレットの縦横比の保持
PCoIPセッションで、ワコム タブレットの[縦横比を保持]機能を有効にできます。この機能は、ディスプレイの縦横比に合うようにデバイスを制限し、描画が意図せずに引き伸ばされないようにします。
たとえば、デバイスで完全な円を描画する場合、[縦横比を保持]が有効になっていると、完全な円が表示されます。この機能が無効になっている場合、画面の縦横比に応じて、円が楕円形として表示される可能性があります。
このモードが有効な場合、デバイスの表示領域の一部が使用できなくなる可能性があります。デバイスでは、画面の縦横比に対応する表示領域のみが有効になります。
注:ワコム ドライバーの設定を一致させる必要があります
縦横比を保持するように、ワコム ドライバーも構成する必要があります。そうしないと、この設定は有効になりません。
タブレットの縦横比の保持を有効または無効にするには、以下の操作を行います。
Software Client for Windowsのセッション内メニューで、[View]→[Tablet Force Proportions]の順に選択し、設定を切り替えます。
既知の問題
ワコム タブレットのサポートには、以下の制限が適用されます。
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タッチ機能は、Cintiq Pro 32 Pen & Touch(DTH-2420)でのみ機能します。その他のワコム タブレットでは、タッチ機能はサポートされません。
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ExpressKey Remoteは、Wacom Cintiq Pro 32(DTH-3220)では機能しません。しかし、このワコム タブレットを接続する場合は、ExpressKey Remoteを接続する必要があります。
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Wacom Cintiq 22HD(DTK-2200)およびWacom Cintiq Pro 24(DTK-2420)を使用する場合、ブリッジ モードでもローカル終端モードでも、カーソルに制限があります。
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Wacom Cintiq Pro 32(DTH-3220)のコントロール ボタンは、ローカル終端では機能しません。
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Anyware Clientは、NoMachineおよびNoMachine USBドライバーとは互換性がありません。NoMachine USBドライバーのアンインストール方法について詳しくは、No Machineのナレッジ ベースを参照してください。
重要:すべての機能をサポートするには、ワコム デバイスをセッションに接続する必要があります
筆圧感知やその他のサポートされる機能を使用するには、Software Client for Windowsのセッション内メニューを使用して、ローカル終端のワコム タブレットをPCoIPセッションに接続する必要があります。デバイスをUSBポートに接続し、セッションには接続しない場合、デバイスは単にポインティング デバイスとして機能します。最初はデバイスが動作しているように見えても、期待どおりに機能しないため、混乱を招く可能性があります。